異世界漫画でたびたび登場する「辺境伯」。
『悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~』の中で、パトリックがエドウィン王子に意見したことをユミエラが心配するシーンがありました。
このときパトリックが[辺境伯の息子だから、第二王子に嫌われたところで大した影響はない]と、心配するユミエラに話して、ユミエラを安心させるシーンがあるんです。
そのシーンを読んで「えっ?辺境伯って、辺境=田舎というイメージだったけど、もしかして意外に地位が高いの?」と疑問に思いました。
そこで具体的にどんな地位なのか、爵位の中でどの位置にあるのか気になってリサーチ!
爵位の順番の中で、辺境伯はどのような存在なのか?を含めてまとめました。
ヨーロッパ貴族の階級とは?
異世界漫画はヨーロッパというわけではないですが、中世ヨーロッパを思わせる設定が多いですよね。
そんなわけで辺境伯を含めた、ヨーロッパの貴族を見本に考察してみました。
貴族の階級とその役割
貴族の階級を図にすると、下記のようになります。
公爵家は、一国の中で数家あることが多いそう。
でも『悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~』では、エレノーラの生家・ヒルズ家がバルシャイン王国唯一の公爵家として描かれています。
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公爵と侯爵の違いとは?
公爵と侯爵、この二つの地位はどちらも貴族の中でも高位に位置します。
公爵はその名の通り、国王に次ぐ高い地位の貴族。
異世界まんがでも、公爵令嬢が王太子と婚約している設定は多いですよね。
公爵と侯爵の具体的な違いについては、まず侯爵は公爵よりも一段階下の地位です。
ざっくりいうと、王族とつながりがあるのが公爵家、そうでないのが侯爵家となります。
辺境伯は貴族階級の中でどの位置にいるの?
[公・侯・伯・子・男]といわれる、貴族の階級に入っていない辺境伯。
「伯、とつくから伯爵なのでは?」と思うかもしれませんが、具体的には、伯爵と侯爵の間に位置付けられることが多く、侯爵に近い伯爵くらいの地位だそう。
収めている領土の特性上、実質的にはもっと力をもっているイメージです。
辺境=国境なので、国の防衛上とても大事な地域なのです。
実際、辺境伯は中世ヨーロッパにおいて国の辺境を守る重要な役割を担っていました。
その地位は、貴族社会においてかなり高い位置。
彼らは、領土を守り、平和を保つために日々奮闘していたわけです。
このように、辺境伯は貴族階級の中でも特に重要な位置を占める存在であり、その地位は歴史を通じて多くの人々に尊敬されてきました。
辺境伯と伯爵、どちらが上位なの?
辺境伯と伯爵、一見するとどちらも貴族の地位を示す称号ですが、実際には辺境伯の方が伯爵よりも上位に位置します。
辺境伯は、国の辺境地帯を守る重要な役割を担っており、その責任と権限は伯爵のそれを上回ります。
歴史的に見ても、辺境伯はしばしば国境の警備や外敵からの防衛を命じられ、そのためには伯爵よりも大きな権力と自立性が与えられていたのです。
このように、彼らの地位は単に名誉だけでなく、具体的な責務に基づいていました。
そのため、辺境伯と伯爵を比較すると、辺境伯の方が高い地位にあると言えるでしょう。
辺境伯の定義と起源
辺境伯とは、中世ヨーロッパにおいて国境地帯の防衛と統治を任された貴族。
貴族の階級には様々なものがありますが、特に辺境伯はその中でも重要な地位を占めています。
辺境=その国の中央から離れた地域のことで、隣国との境界を指します。
つまり辺境伯は、国境地帯を守る役割を持ち、国の安全を守るために不可欠な存在なのです。
辺境伯は軍事的な力だけでなく、外交においても重要な役割を果たす存在。
国王や皇帝からも重要視されるポジションです。
また、辺境伯の地位は世襲されることが多く、一族を通じて国の歴史に名を刻むことも少なくありません。
辺境伯の存在は、単に貴族社会の一部としてではなく、国家全体の安定と発展に寄与しています。
そのため、辺境伯の地位は非常に重要とされているのです。
この役職は、外敵からの侵攻を防ぐため、または新たな領土を開拓するために設けられたものです。
ヨーロッパにおける辺境伯の起源は、フランク王国時代にさかのぼります。
特に、カロリング朝の下で特に重要な役割を果たしました。
辺境伯は王の直接の命令を受け、隣国との国境に接する地域の広大な領地と軍事力を掌握。
その強大な権力ゆえに、中央政権との間で対立が生じる原因ともなりました。
辺境伯の存在は、中世ヨーロッパの政治・軍事史において、地域の安全保障と領土拡大の両面で重要な役割を担っていたのです。
辺境伯の役割と特権
辺境伯とは、国境近くの地域を統治する貴族のことで、その地位は非常に重要な役割を持っていたのは前述した通り。
彼らは国の安全を守る最前線に立ち、外敵からの侵攻を防ぐという大きな責任を担っていました。
そのため、辺境伯には特別な権力が与えられ、地域の軍事や行政を自らの判断で行うことができました。
辺境伯の役割は、国境の防衛だけでなく、外敵からの侵攻を防ぐための軍事的な指揮も担っていたこともあり、時勢によっては国王に次ぐ権力を持つことも少なくありませんでした。
また、辺境伯はその地位にふさわしい特権も享受しており、しばしば王や皇帝からの特別な恩典を受けることもありました。
これらの権限と特権により、辺境伯は地域の発展に大きく貢献し、時には国の歴史に名を残すこともあったのです。
現代における貴族制度
現在では、権力をもった貴族制度はなくなっていますが、まったくなくなったわけではありません。
現代でも存在する貴族たち
現代においても、辺境伯やその他の貴族の地位は、一部の地域や国で形式的ながらも存続しています。
例えば、イギリスでは貴族院が政治に一定の影響を持ち続けており、貴族の称号を持つ人々がその一員として活動しているのです。
また、日本では華族制度は廃止されましたが、旧華族の家系が社会的な地位や影響力を保持している場合があります。
これらの事例から、貴族制度は形を変えつつも、現代社会においてもその痕跡を残していることが見て取れます。
地位が世襲されることは少なくなりましたが、文化や伝統として貴族の存在が今もなお語り継がれているのです。
異世界転生と貴族文化について
異世界まんが・小説での貴族は、あくまで[異世界]という地球ではない設定なので、そんなに厳密ではないものが多いです。
一応[公・侯・伯・子・男]の貴族の序列で描かれていますが、貴族のルールなどは作者さんによってまちまちなかんじ。
でも異世界というフィクションなので、それで良いかと!
それぞれのストーリーの中で、整合性があって面白いお話なら、読んでいても特に気にならないかと思います。
辺境伯がタイトル・内容にある作品を紹介!
貴族社会でのストーリーを描いた異世界まんが・小説はたくさんあるなか、辺境伯がタイトル・内容に入っている面白い漫画をいくつかご紹介します。
身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される
家族に虐げられてきた子爵令嬢・クラリスが、「人食い辺境伯」と呼ばれるジークフリートの元へ嫁ぐストーリー。
ひたむきなクラリスと、ジークフリートの不器用な優しさが良いです。
『年の差十五の旦那様〜辺境伯の花嫁候補』
家族から疎まれていたシェリルは、婚約者を異母妹・エリカに奪われたあげく、冷酷な辺境伯と噂されるリスター伯爵の元へ婚約者として送られてしまうことに。
でも冷酷なのではなく、これまでの婚約者が彼の元を次々と去ったのには別の理由が!
不器用な年の差カップルの恋愛模様が微笑ましいお話です。
『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される』
家のために敵国へ行くことになったハルミッヒ辺境伯令嬢アンナ。
隣国のアルビオン王国・王太子に気に入られて婚約することに。
令嬢らしからぬ勇ましさで、敵国でたくましく?生き抜くアンナと、いつの間にかアンナに惹かれてしまう王太子ケネスのツンデレ溺愛ストーリーです。
以上、私が読んでいて面白かった辺境伯タイトル入り漫画3作品をご紹介しました。
まとめ
以上のように、辺境伯は[侯爵に近い伯爵の地位]という表現がいちばん近いかと。
ただ国防をになっている立場なので、貴族の序列制度には収まらない責任と権力も持っているという、重要な役割を果たしていたのが辺境伯であるといえます。
異世界まんが・小説を読むときに、このことを知っているとより楽しくストーリーを読めるかも!
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